偽装カシミアが生まれる理由
一度触れると、その上質な手触りのとりこになってしまうカシミヤは、皆さんの中にも愛好家の方がいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしこのカシミヤ、人気ゆえか、偽物のカシミヤが世の中に流通しているのも事実なのです。
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■産地から製造場所へ移動する過程で不純物が混入する
偽装カシミヤはどのように生まれるのでしょうか。
カシミヤは、中国に生息するカシミヤ山羊からとれる毛が原料なのですが、この原毛は、一部の最高級品をのぞき、そのほとんどが、原産国である中国国内で糸に加工されます。
原毛から糸に加工され、その糸がさらに製品に加工されるのですが、この段階でウールと混ぜられ、偽装カシミヤが発生してしまうのです。
低価格で購入できるカシミヤには、この偽装カシミヤが含まれています。
■カシミヤ表記に明確な基準がない
このような偽装カシミヤが市場に流通してしまう理由には、「カシミヤの表記には明確な基準がない」という落とし穴があるためなのです。
もちろん、カシミヤに関する、カシミヤとはこういうものです、というある一定の基準はあるのですが、これは衣服につける表示タグに関するもので、商品名やショップのラックなどの表記や、ショップ店員の方が「これはカシミヤです」と説明することを規制する法律がないのが現状なのです。
■法律がない
カシミヤは、「カシミヤ山羊の、うぶ毛で、ある程度以上細くて均一なもの」という定義があります。つまり、本来はこの基準を満たしていないものはカシミヤと呼ぶことはできないのですが、現在ある法律が不明確すぎて、例えば「カシミヤ山羊からとった毛なんだからカシミヤだ」「原料の糸にカシミヤが使われているからカシミヤだ」と反論された場合、それを法律違反だといえる法律がないのです。
明確に表示が義務付けられているタグを確認することが大事だということですね。
お目当てのカシミヤを見つたら、きちんとカシミヤ100%の表示があるか、表示タグを確認しましょう。店員さんのトークはお上手ですが、自分でいいものを選ぶことが大事だということですね。
皆さんも、カシミアを購入する際の参考にしてみてください。
CASHMERE FACTORYはカシミヤ100%のセーター、カーディガンをカシミヤの産地モンゴルで製造しお届けします。